ルイは鷹を呼ぶ
一次創作サークル
鬼門と並行世界について
皆様どうも、お久しぶりです。
一次創作サークル『ルイは鷹を呼ぶ』のルイの方こと嵩音ルイです。
こうして表立ったところで台本以外のものを書くというのはそうそう無いのですが、個人的に明記しておいた方が親切なのではと思う事象があり、こうして筆を執った次第です。
さて、その事象についてですが。
簡潔にまとめますと
「花魁道中いろは唄には2つのルートが存在しますよ」
という設定についてです。
〇『鬼門』について
2つのルートと簡単に記しはしましたが、じゃあ何が分岐してんの?という話になるかと思います。
もちろん本筋については皆様がご存知のルート、花魁道中いろは唄本編を基軸にした愛憎因縁陰謀渦巻く物語たち。
そこにはファンタジー要素も何もない。花魁道中いろは唄とはそういう世界観で描かれる物語です。
そこから逸れるというか、別の価値観が入り込んでしまっていたら?というお話も存在します。
妖や怪異、異界の民が若山に介入してしまうルートです。
きっかけとなるお話は外伝作品である~妖緋乱姫~。これが「起こる」か「起こらない」かが分岐の条件になっています。
参考:花魁道中いろは唄 外伝 ~妖緋乱姫~
https://booth.pm/ja/items/2650425
こちらの外伝は、白鷹が執筆していた『時空ノ護人』という作品の主人公である零音という少年が若山にトリップしてきたことで始まる物語です。
零音は呪術師として妖退治を生業としており、その任務のために花魁道中いろは唄の世界へと飛ばされてきました。
この物語がどういう顛末を迎えたかは・・・・・・まあ、読んでいただければということで。
重要なのはこの物語の顛末ではなく、この物語が「存在すること」です。
外の世界の存在が介入し、若山に蔓延る怪異を見出してしまった。
そう出来るだけの下地がこの物語が発生することで整ってしまった、ということです。
この現象について、ひとまずこの記事では『鬼門』が開いたという呼称をします。
鬼門が開いていたか否か。要は花魁道中いろは唄の世界観に、ファンタジー要素が混じってしまうかどうか、と言う話です。
〇「鬼門が開いた」物語
じゃあどの話がそれに該当するの?という疑問が浮かぶと思います。
妖緋乱姫の顕現によって発生した物語は下記の通りです。
・鬼妖異聞録シリーズ
https://jack-lantern.wixsite.com/ruitaka-voicecircle/ochitehozuki-top
・胡蝶の夢は逢魔ヶ刻に舞う
https://ruitaka-call.booth.pm/items/3510454
・華は涙を焉んぞ知らんとす
https://ruitaka-call.booth.pm/items/3510474
・クトゥルフ神話TRPG『金色妖悲譚』
https://ruitaka-call.booth.pm/items/3945623
・・・・・・まあ、そんなにたくさんあるわけではないです。
「鬼妖異聞録シリーズ」は私の作品である『原典の勇者』とのコラボ作品になっております。
「胡蝶の夢」と「華は涙」、「金色妖悲譚」については若山内に発生した妖にまつわる話です。
蓮太郎や椿が「鬼妖異聞録シリーズ」を経てとある力を得ており、妖と対峙する様を描いています。
だから「鬼妖異聞録シリーズ」を読んでから見ていただくとわかりやすいかなと。
ちなみにですが、「名月魅せる梦」はここに該当しないですよ。
ふふふ。何があったんでしょうね、あれ。
〇『並行世界』という意味
さて、ここまでルート分岐について記してきました。
ここで一つ、浮かんでいるであろう疑問に回答したいと思います。
Q.鬼門が開いた世界において、鬼門が開いていない話ってどうなってんの?
A.普通に起きてます。
怪異が介入しうる世界になってしまったとしていても、怪異関係ない話は普通に起こってます。
さらにここで一つ、浮かんでいるであろう疑問に回答したいと思います。
Q.鬼門が開いた世界で死んでしまった人って、鬼門が開いてない世界ではどうなってるの?
A.もちろん死んでます。
あくまで並行世界なので、誰かの運命が劇的に変わってしまうことはないです。
ただし、死に方は変わってしまいます。
例えば鬼門が開いた世界で怪物にされてしまった人などは、鬼門が開いてない世界では何か病気をこじらせたりして死んでいるかもしれませんね。
〇まとめ
というわけで、簡単に花魁道中いろは唄の並行世界の話についてしたためさせていただきました。
ややこしい話ですが、知っていれば物語に深みが出るスパイスになるかな、と。
この記事が新しい台本を上演頂くきっかけになったり、もっと好きになっていただける材料になれば、と思います。
一次創作サークル『ルイは鷹を呼ぶ』所属
嵩音ルイ