top of page

ルイは鷹を呼ぶ
一次創作サークル
色は匂へど
散りぬるを
我が世誰ぞ
常ならむ
有為の奥山
今日越えて
浅き夢みじ
酔ひもせず
咎無くて死す
硬い蕾が開くように鮮やかに匂い立つ。
そこは苦界の入り口。
艶やかに美しく咲き誇る華を手折る罪人は、
容赦なく裏切りをその心に刻む。
一体この世は誰のためにあるのだろう。
二人は此岸を諦め彼岸へと旅立つ。
誠の幸せとは長く続くものではないのか。
無残に引き裂かれた恋人の絆。
迷いながら見つけた道は、
茨を踏むような痛みでその身を貫く。
かつての姐を救う願いが絶たれても、
越えて行かねばならぬ道。
夢か現か。
儚く脆く、頂点を飾る妓もまた安らかな眠りにつく。
確かに繋いだ絆も何もかも、酔いが醒めるように
玻璃の如く砕け散る。
華にいずれの罪、咎があったのだろう。
生きることが果たして罪なのか―――。
江戸幕府公認の若山遊郭、花は咲き散りゆくもの。
華やか着飾った妓は男を天に舞い上がらせる。
しかし妓にとってそこは―――……。
寛政十二年。一人の少女が朱い門をくぐった。
あらすじ
bottom of page

